【岩泉高校魅力化】北海道インターハイ道中記
8月3日(水)〜8月6日(日)全国高等学校総合体育大会(通称:インターハイ)弓道競技が北海道札幌市で開催され、本校から遠藤未羽選手が出場しました。本校はインターハイ出場を決めたのは、ボクシング部インターハイ出場以来、実に20年ぶりの快挙となります。
7月31日(月)岩泉出発の日、3学年団から見送られ、開催地である北海道へ向かいました。
翌朝の8月1日、公式練習のため会場入りして、本番と同じ形で調整を行いました。各校のインターハイ出場者と顔を合わせ、選手は一層気が引き締まりました。
翌日2日、午前、午後とゆっくりと自分の射と向き合い、最後の調整を行いました。
いよいよ競技本番の3日、会場は並々ならぬ緊張感に包まれていて、選手たちは本番に向けて気持ちを高めていました。
午前9時51分、未羽選手の出番となり、岩手県の選手団の応援を受けながら、予選スタートです。一つひとつ想いを乗せ、丁寧に射をつくっていきます。
結果は4射中1中、予選敗退となりましたが、選手にとっては大舞台で競技できたことは何にも替え難い経験となりました。選手の立ち居振舞いから3年間の弓道に対する想いが溢れていました。
大会を終えた選手、マネージャーから、今大会のことや、これまでの弓道部での活動を振り返り、語ってもらいました。
遠藤未羽選手:
3年間を振り返り、弓道を全うできたと感じています。今思うと、この部を選んだ理由は、部見学の際に初めて見た先輩の射がとてもかっこよかったからだったと感じています。その時は、ただかっこいいという気持ちだけで、部長になる事、そして全国大会に出場する事になるとは夢にも思いませんでした。これまで、全く調子が出ない時期もありましたが、その度に何度も自分を奮い立たせ、周囲の方々の支えのおかげもあり、少しでも良い結果を出せたのだと思います。
自分を奮い立たせ、粘り強く取り組むことの大切さをこれから活躍する後輩達にも伝えていきたいです。
そして、これからも私は弓道を続け、弓道と共に歩んでいきたいと思います。
支えてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
熊谷幸芽マネージャー:
入部当初から遠藤選手と頑張ってきました。最初はあまり関わることがなかった私たちでしたが、日が経つにつれ1日100射をひいてみたり、的中率を競ったりと最高のライバルとなっていました。そんなライバルが高総体で準優勝を果たしインターハイ出場を決めた時には悔しさももちろんありましたがそれよりも嬉しいという気持ちがとても大きかったです。インターハイ期間中も近くで支えさせてくれて、また私に良い経験をさせてくれた遠藤選手には感謝しかありません。3年間本当にありがとう!
それぞれがこれまでの想いをのせて挑んだ今大会。岩手県選手団同士でお互いを応援する様子もみられ、今大会で一層一体感が増したように思います。また、他県の選手の射からも多くのことを吸収することができました。今回得たことを、これからの後輩たちへ伝わっていくことでしょう。
遠藤未羽選手は選手としての活動は今大会で終わります。次は自分の進路達成に向けて前に進んでいくこととなります。今回の経験を糧に、今後岩手で活躍する人材として、更に飛躍することを期待しています。
(文責:弓道部顧問 伊藤京花)