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【KIZUKIプロジェクト】総括発表会開催

 2月9日(金)、今年度の「KIZUKIプロジェクト」を締めくくる、総括発表会が岩泉高校を会場に開催されました。
 来賓には、岩手大学 理工学部 教授 高木浩一氏、岩泉ホールディングス株式会社 統括本部長 佐々木康幸氏、一般社団法人 KEEN ALLIANCE 代表理事 金澤辰則氏、岩泉町役場 政策推進課 三上高人氏、そして大槌高校魅力化推進員 菅野祐太氏の5名を迎えての発表会でした。

1学年の発表の様子

 最初の発表は1学年です。
 1学年は岩泉町の5つの課題と1年間向き合ってきました。1つの課題に2つのグループが取り組み、合計10グループの発表がありました。
 分科会(岩泉町の課題)は次の5つです。
①「魅力ある住居環境の整備」
②「結婚・出産・子育て環境の充実」
③「関係人口の拡大」
④「産業強化による働く環境の充実」
⑤「持続する集落形成」

オーディエンスとジャッジを務める2年生から厳しい質問が・・・。
同時進行でポジショニングマップを作成

 質問を終えた2年生は1年生の発表内容をポジショニングマップを作成しながら実現の可能性と持続性の評価を全体共有するため見える化していきます。

受けた質問を協議する時間が5分設けられています。
協議を終えた1年生は再度壇上に!

 質問に回答すべく、もう一度壇上にあがり、必死に答えます。質問や意見が来賓者や参観者からも飛び交い始めました。

参観者の岩泉町議会から鋭い意見をいただきました。

 回答が終わると、その意見を参考に実現性が増したか否か、2年生はもう一度ポジショニングマップの位置を決め直します。

赤付箋は先攻グループ、後攻は青付箋。これは甲乙付けがたい位置にいますね。

 最後に全体を通して、来賓者から講評をいただきました。

この分科会の課題担当者(町役場)から貴重な意見をいただきました。

 後半は2学年の発表です。場所を本校の第一体育館へ変更し、2学年全員が発表しました。
 2学年は1年間の取り組みとしてインターンシップ先の選定から始まり、企業の課題を考察し、企業訪問や就業体験を通して仮説と検証を繰り返し、改善案を模索してきました。冬休みには自分の考えた改善案を企業にプレゼンをするなど行動してきた成果をまとめ、今回の発表に臨んでいます。

タームごとに発表していきました。
発表者も傾聴者も真剣です。

 最後は2学年の代表者4名による、全体発表です。
① 「地域おこし協力隊を活発に」
② 「済生会の現状」
③ 「仕事の効率化で負担を減らそう」
④ 「介護職のイメージを変えよう」
 
以上4つの内容で発表しました。

全体会の様子
講評者の方々に発表を見ていただきました。

 ③の発表では、岩泉中学校の事務室でインターンシップを行い、事務員が学校集金の課題についてお話していただいたことをきっかけに、どうにか手助けできないかと、模索した結果「エンペイ(enpay)」に着目。岩泉町は限られた場所にしか金融機関がないため、保護者の移動負担も考えると、もっと効率化できないかと思考した。講評者は大槌高校魅力化推進委員の菅野祐太氏で「ささいな悩み事のように感じるかもしれないけど、実はこのことで困っている人ってたくさんいるんだよね。その小さな発見(課題)が重要なんだよ。」とアドバイス。他の3人も講評をいただき、よい経験になったと思います。

町の地域おこし協力隊担当者から
町の広報担当者から

 今回の発表会で、講評者だけでなく参観者から発表の場で意見があったことが大きな成果でした。小規模校だからこそ、町全体を巻き込みながら展開していくことが強みであり、活気に繋がるのかと思いました。(担当者感想)

 最後に、この総括でいただいたご意見を真摯に受け止めて、来年度のKIZUKIプロジェクトへ活かしていくと同時に、新たな挑戦(変化)にも注目して欲しいと思います。
(KIZUKIプロジェクト担当 松田 光正)

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最後まで読んでいただきありがとうございます。 今後とも、岩泉高校をよろしくお願いいたします。