【KIZUKIプロジェクト】SDGsを体験!
6月2日(金)、本年度の「いわての復興教育推進事業」の一環としてSDGs公認ファシリテーターである丸尾美由紀(まるお みゆき)さんをお招きして、2学年の生徒は、SDGsカードゲームを体験しました。
このカードゲームでは、それぞれのカードに書かれているプロジェクトを実行することで、経済や社会全体をより良くすることを目標に行います。
プロジェクトを実行するためには時間や費用が必要となりますが、その分、実行すれば環境の充実や社会生活の保障など、地球や人々のプラスとなります。
しかしその一方で、例えば高速道路の整備を行うと人々の暮らしは潤いますが、環境面ではマイナスとなってしまいます。
生徒達は2回このカードゲームに挑戦しましたが、2回とも経済が大きく発展する一方で、社会面では初めよりも悪くなるという結果となりました。
今回のこの活動を通して、プロジェクトを実行するにはそれを実行しうる社会状況が必要であり、さらには多くの時間とお金が費やされることを学びました。さらには、プロジェクトの実行にはメリットとデメリットが存在し、全体のバランスを見て実行することの大切さも学びました。
昨年度、現在の2年生は、前期にSDGsと自身の興味・関心を結び付けて探究を行いました。後期には、岩泉町を発展させるには何をしたらよいかをSDGsと関連付けて考え、それをディベート形式で発表しています。今回の講義は、SDGsについてより深く知るきっかけになるとともに、実際にプロジェクトを実行していくことの難しさを知ることができました。
生徒からは、「目の前の目標(お金を貯めること)にとらわれ、社会が悪化してしまった。」「経済が成長しても住みやすい町にはならず、取り残される人々もいると感じた。」「協力して進め、バランスを考えてプロジェクトを実行するとよいと感じた。」などの感想がありました。
2学年のKIZUKIプロジェクトは、10月に行われる3日間のイターンシップに向けた活動が中心となります。訪問する企業はすでに決定していますので、企業の現状を知り、その上で現在抱えているであろう問題点や課題点を考え、自分なりの解決策を提案していきます。
さて、今後、2年生の生徒はどんなことに「KIZUKI」、どんなことを考え、どんなことを発信してくれるのでしょうか。(文責:教務課 五日市 純哉)