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【KIZUKIプロジェクト】KIZキャラバン in 小本中学校

 10月31日(月)、「いわて高校魅力化・ふるさと創生推進事業(共創事業)」の一環として、岩泉町立小本中学校を会場に、本年度2回目となるKIZキャラバンが行われました。(1回目は8月29日(月)に小川中学校で実施、3回目は12月1日(木)に田野畑中学校で実施が予定されています。)

 このKIZキャラバンは、高校が地域の小・中学校との接続・連携強化を目的に、岩泉高校が取り組んでいる探究活動を、本校生徒自らが地域の中学校へ出前授業する形のものです。(KIZキャラバンの「KIZ」は、本校の課題探究型学修「KIZUKIプロジェクト」に由来)

 本校の3年生3名と2年生7名が、小本中学校の3年生15名と、プレゼンテーションやディベート、ワークショップでセッションしました。本校から出向いた生徒のなかには小本中学校の出身者もおり、中学生も知っている顔の先輩たちに、少し安心感をもって臨んでくれました。

 3年生は、龍泉洞温泉ホテルや道の駅田野畑、小本こども園でのインターンシップから企業が抱える課題を考察して、その課題解決をプレゼンテーションしました。続く2年生は、岩泉町に対するまちづくりを政策提案型ディベートで実演しながら、オーディエンスである中学生にジャッジしてもらいました。

3年生は「企業 × SDGs」をプレゼンした

 <中学校の皆さんから>
「改めて岩泉の良さや問題について知ることができた」
「自分が何ができるのか考えているのが良い」
「身近すぎて気づかない岩泉の課題や、やらなければいけないことなど再度確認できたし、課題について初めて知ることもあり、考え深い内容であった。やはり、答えのない問題について考えを深める、共有することは難しいな、と思った」
「社会の時間でSDGsのことを学習したが、日本の企業や職業と関連させて考えることはなかったので、考えられて良かった」

中学生は、2年生のディベート対決を傾聴し一生懸命審査用紙に記入していました

<中学校の皆さんから>
「高校生の意見を聞きながらディベートを聞くことができた」
「ディベートに入りたかった」
「ディベートに質問できるようにして欲しい」
「もう少し大きな声で話して欲しかった」
「今日実際にディベートの様子を拝見し、高校生が岩泉町について真摯に考え、意見を述べ合う姿に感銘を受けました」
「答えのない問題について、違う意見を持っている人との意見交流で、多方面から視点を向けられ分かることがあることを知った」
「テーマに対して、グループごとに意見をまとめたり、相手の主張に対して的確な質問をしたり、さすが高校生だと感心しました。ディベートの前に審査用紙の書き方の説明をもう少し分かりやすくしてもらうと助かります。何をどのように書けばいいのか、中学生は用紙の意図を読み取るのに時間がかかり、ディベートの序盤を聞き取れなかった生徒も数名いたので。」

観光 産業 人口 福祉 防災 5つの観点に分かれてのワークショップです

 最後は高校生・中学生混成のワークショップです。テーマは「5つの観点から考える岩泉の魅力発信」。高校生も、中学生もあれこれアイデアをポスターにまとめていきました。

高校生が悩み、中学生がサクサクとアイデアを出す場面も
振り返りでは、他のグループのポスターを評価し合いました

<中学校の皆さんから>
「まちづくりについて、私たち以外の意見を聞きながらできた」
「福祉のエクスポートが思いつかなかった」
「高校生と話しながらできた」
「高校生と一緒に岩泉町の未来について考える貴重な時間でした」

最後は完成したポスターを貼り出し、はい、チーズ!

 今回の試みでは、お忙しいなか、小本中学校の皆さまには受け入れ態勢を整えていただきまして、本当に感謝申し上げます。
 中学生の皆さん、教職員の皆さまから貴重な御意見をたくさん頂戴しました。お褒めの言葉だけではなく、今後の改善に向けての御指摘もありがとうございました。
 実施して改めて感じることですが、こうした取り組みそのものも「探究」であるのだな、と実感しております。次に向けて、より良いものになるよう見直して参ります。

(文責:教務主任 髙橋栄一)

最後まで読んでいただきありがとうございます。 今後とも、岩泉高校をよろしくお願いいたします。