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登龍門#08 ~新天地で輝く卒業生に聞く!(令和5年度卒業生 佐藤隆乃介さん)

 卒業生の近況を伝える「登龍門」シリーズは、いよいよ今年の春の卒業生をクローズアップしていきます。
 進学してもその後は地元・岩泉に帰ってきて、地元に貢献したい……そんな志を持つ者が多かった、この春の卒業生たち。
 その5年度卒業生の先陣を切るのは、お隣青森県の公立大学に進学した佐藤隆乃介さん。仲の良い同級生数名で、この夏に帰省した際は、学校に元気な姿を見せに来てくれました。(おかげで『登龍門』原稿の依頼もしやすかったですW)

青森公立大学って、どんな大学?

 青森市の南東部にあり、自治体が設置した大学なので、ねぶたサークルやゼミ活動などの実践を通し経営や地域振興について学べます。また、小規模クラスで講義が行われ、教授たちも丁寧に教えてくださるため、成長を実感できます。
 就活に関するイベントが年に25回も行われます。また、履修登録も半年ごとで行うので、自分のキャリアを考えながら大学生活を過ごすことができます。
 私が所属する地域みらい学科は、全国的に見ても珍しい学科です。教授によっては、そんな学科は成り立たないという人もいるらしいのですが(笑)私的にはフィールドワークを通して、より地域に近い立ち位置で学べてとても魅力的な学科だと感じています。

青森市郊外にあるので、広々としたキャンパスです

印象深い大学での授業は?

 1年生の春学期はあまり専門的な科目がありませんでした。しかし、地域みらい学科の強みであるフィールドワークを体験することができました。青森の様々な場所を自分たちの目で観察し今を知る科目です。フィールドワークが本格的に始まるのは2年生のため、1年生は抽選で担当の教授が決まります。私は、医療と防災について研究している長岡朋人先生のもとで学びました。駅前を歩き危ない個所を探したり、保健所と協力してウォーキングマップを作成したりするなど、多くの学びと気づきがありました。2年生からは、自分の興味がある分野でフィールドワークができるのでとても楽しみです。また、1年生の秋学期からは選択科目が増え、自分の興味のある科目を学べることも楽しみの一つです。

フィールドワークで行ったアウガ新鮮市場(自分を含めたメンバーの5分の3が岩手県出身でした)
大学での授業の様子です(全学科が受講可能なため満席!)

岩泉高校3年間で学んだ経験が、今これに生かされている!ということは?

 数学で学んだことと、KIZUKIプロジェクトを通して学んだ見やすいスライド作りが、大学でも役に立っています。「調査と統計」という授業では、分散や四分位範囲を求める際に、高校で学んだ知識があってよかったと強く思いました。
 また、私が所属する地域みらい学科の強みでもあるフィールドワークでは、学期末に発表会があります。フィールドワークで得た情報を、スライドに早く、分かりやすくまとめることができています。

将来の目標は?

 スポーツによる何かしらの活性化に取り組めるような団体を創設し、経営したいと思っています。しかし、どのような形態で行うか、具体的に何をするのかなど、まだまだ不確定な要素が多くあります。そのため、大学が様々な企業の方を講師に招き行っているセミナーに積極的に参加し、これからの将来について明確にしていきたいと思っています。

大学生活、これが充実している!ということは?
(サークル・ボランティア・一人暮らし などなど)

 ひとり暮らしがとても楽しいです。時間を自分の好き勝手に使えることが1番のメリットです。作りたいと思ったものを料理してみたり、学校終わりに友達とご飯を食べたり、筋トレをしにジムに行けたりなど最高です。
 また、友達とお泊りをすることもできます。夜通しゲームをしたり、映画を見たり、時には男同士の熱い会話をしたり...。とにかく楽しいです。
 ほかにも、秋学期からバイトを始めます。これからの日々がさらに充実したものになると思います。

テスト後に友達と食べた長尾中華そばの煮干しラーメン
自炊(豚汁、作ってみました)
サークルではフットサルを楽しんでます

高校時代に○○しておけば良かった!ということは?

 英語の勉強です。落単しているわけではありませんが、ついていくことに必死です。私の周りで落単している人は、基本英語でしています。高校までの知識がある前提で授業が進んでいくので、今さらながら、しっかり勉強しておけばよかったと後悔しています。

後輩への応援メッセージ

 大学生活は、慣れないことで疲れることが初めは多いかもしれません。しかし、新しい出会いや、自分の興味がある授業など楽しいことも多くあります。皆さんは今、志望理由や、面接対策、受験勉強、自分自身の興味関心の探究など人によってさまざまではあると思いますが、頑張っていることと思います。この辛い受験期を終えると楽しい生活が待っています。心が折れてしまいそうになることがあるかもしれませんが、この期間だけはもがき続け頑張ってください!
 最後に、私が受験期に高橋栄一先生に授けていただき、今も何かに挑戦する際に心にとどめている言葉を紹介させてください。「これまで経験したことないレベルに挑戦するのだから、合格するにはこれまでにしたことないほどの準備をする必要がある」です。普通のことを言っているようですが、人は限界を自分自身で無意識のうちに決めてしまっているものです。リミッターを外して頑張ってみてください。

次回投稿者の紹介

 次は、岩手大学教育学部の皆川大弥です。教育学部は、本免と副免の取得が卒業条件になっているほか、自分が取りたい教科の免許は努力次第で何個でも取得可能です。そのため、免許取得に励んでいるようです。
 また、高校に引き続きボクシング部に所属し、東北チャンピオンになるなど、大学に入っても輝かしい成績を収めています。あまり話し過ぎると「話すことがなくなる」と倒されてしまうので、私からの紹介はこれくらいにしておきます。
 ❝教員の卵❞兼❝ファイター❞は、どのような大学生活を紹介してくれるのか気になりますね!




最後まで読んでいただきありがとうございます。 今後とも、岩泉高校をよろしくお願いいたします。