【KIZUKIプロジェクト】復興を考える科学的思考力養成講座
10月18日(火)、本校で「いわての復興教育推進事業」の一環として、岩手大学理工学部教授の高木浩一先生を講師に、復興を考える科学的思考力養成講座を実施しました。
参加したのは本校1学年40名、2学年46名です。下半期の課題探究型学修「KIZUKIプロジェクト」(総合的な探究の時間)では、1学年が地元・岩泉町をフィールドに、グループでSDGsを踏まえたまちづくり提案を進め、2学年は地元・事業所でのインターンシップ実習を通し、生徒個々に身近な職場・会社が抱えるさまざまな課題に対して、高校生としてその解決策を見出し考察していきます。本講座は、そうした学習に取り組むにあたり生徒の課題研究リテラシーの育成をねらいとしたものです。
講師の高木浩一先生は、県下のSSH(文部科学省スーパーサイエンス・ハイスクール事業)研究指定校などで運営指導委員を務めていらっしゃる方で、県内の探究学習を指導するスペシャリストでもあります。本校には、気仙沼、札幌などでの講演の合間を縫っての来校です。
ソーラーパネルを使って、電圧の数値が等差数列の軌跡を描くかどうか、仮説を検証する実験・観察です。
1年、2年と各50分の講演もあっという間に過ぎ、ラストは液体窒素に浸したお菓子を生徒が口にする実験。高木先生からの注意事項をよく聞いて、生徒がお菓子を口にすると……。
実験に参加した生徒、かたずをのんで見守った生徒から笑いが飛び出し、高木先生の講演は大団円となりました。
<生徒の振り返りシートから>
「一番印象に残ったのは、学校のミッションである「生きる力」を育てることです。今まで何となく通ってましたが、小・中・高・大としっかり意味があるのだと気づきました」
「探究活動を行う上で、実験などを繰り返し行い、しっかりとした根拠をもとにその結果を抽象化させると良いということを学ぶことができた」
「CO2の問題解決で、人々の生活スタイル・価値観を変えようとするのが文系、エネルギー効率を上げてより良くしようとするのが理系のアプローチの仕方で、自分の得意な方法を考えるのも良いけど、自分がどうアプローチしたいかが大切だと学びました」
今後、それぞれの学年が2月の研究成果発表会に向けて、下半期の探究学習に本格的に取り組んでいきますが、本講座がどのように生かされていくか楽しみです。
(文責:教務主任 髙橋栄一)