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 KIZUKIの総括 発表会開催     ~わたしの気づき、みんなの築き~

 2月10日(金)に、KIZUKIプロジェクト後期発表会が本校第一体育館を会場に行われました。

御参観、御講評いただいた来賓者の方々

 岩手大学理工学部教授 高木浩一氏、岩泉ホールディングス株式会社統括本部長 佐々木康幸氏、大槌高校魅力化推進員 小野寺綾氏、株式会社岩泉フォレストマーケティング 松永充信氏の4名を来賓として迎え、本校の探究活動を観ていただきました。

1学年は政策提案型ディベートの決勝戦を開催
決勝に勝ち残った6班のテーマ:「岩泉を知ってもらおう大作戦」
4班のテーマ:「岩泉町の林業の衰退化を止めよう」
どちらがよりよい提案をしたかを見極めるジャッジマン(1年生8名)

 ディベートの先攻は6班の提案から始まりました。決勝戦に残った提案はどちらも岩泉の森林を活用した政策提案でした。6班は空き家に目を向け、リフォームに木材を活用し、シェアハウスとして観光客や移住者に提案したいと訴えました。一方、4班は子ども向けに木工体験や植樹体験などを経験させ、家族や観光客向けに木材の食器を提供しようと提案しました。

 来賓の方からは、6班に対して「実際に住んでみたいとあなた自身は思いますか?」という質問に生徒はドキドキしながら答えていました。また、4班には、「ぜひ、いわいずみの道の駅のレストランの食器を木材にしよう」と前向きな意見も飛び交い、有意義なディベートになりました。

体育館の後ろのブースは2学年のポスターセッション
タームごとに発表者を入れ替えて、すべての2年生が発表
来賓者以外にも、来校していただいた町役場や町議会の方にもブースに入っていただきました

 2学年はインターンシップを軸に企業が取り組めそうなSDGsを企画し、提案しました。冬休みには企画書を持って再度インターン先を訪問し、各企業から御意見をいただきました。ブラッシュアップさせ今回の発表会に挑みました。質問時間を7分に設定し、外部の方から質問攻めにあっていた生徒もいましたが、提案に同調してくださる方もおり、それぞれが充実した7分間を送っていました。

2学年代表者4名による全体発表

 最後に2学年の代表者4名が全体発表に臨みました。
 発表順にテーマと内容を掲載します。
①「岩泉町民の暮らしに目のバリアフリーを ~岩泉町役場~」
 色弱の友人との出会いや、美術系に興味があり色彩検定を取得。岩泉町役場でのインターンシップと岩泉町の高齢化を鑑み、広報誌に着目。アプリの色シミュレーターを活用して広報誌が見やすくデザインされているのかを考察し、見やすい広報誌を提案。
②「仕事の働きがい ~岩泉純木家具~」
 岩泉純木家具の売り上げに着目し、減少している現状を課題と感じていたが、検証してみるとコアユーザーの獲得を考えていることがわかった。コアユーザーを取り込んでいくために必要な情報や新たなHPとそのデザインを提案。
③「岩泉をより深くより知るために ~道の駅いわいずみ~」
 岩泉町の人口が減少する中、岩泉ホールディングスのVITOをきっかけにスイーツを目的として若者が訪れる機会が増えたことに注目した。スイーツの種類を増やすことによって、さらなる関係人口が増えるのではないかと考え、岩泉の食材(畑わさび、リンゴ)を活用したスイーツを提案。
④「すべての人に幸せを ~志たあめや~」
 ケーキ等を販売する志たあめやさん。フードロスを課題としており、"三本の矢(品出しの見直し、新レシピの考案、ポイント制の導入)"を提案。商品の量と置く時間帯を調査し、需要と供給のバランスを考えること。ケーキ等を作る上でどうしても残ってしまう食材で新商品の考案と、他店と食材を共有して、できるだけ残さないよう工夫すること。消費期限が早いモノを購入していただいた人にはポイント付加することを提案。

来賓者からの講評

 それぞれの発表に来賓者から質問と御講評をいただき、これからさらに探究していく上で必要なビューポイント、リサーチ、エビデンス、アクション等会場にいたすべての人が、耳を傾け学びを深めました。

 来年度のKIZUKIプロジェクトを始動するにあたって、非常に有意義な時間を共有できました。探究活動を通して、岩泉高校の目標にもある「地域に支えられ、地域を支える」学校のもと、一丸となってさらに取り組んでいきたいと思います。
文責 KIZUKIプロジェクト統括担当 松田 光正

最後まで読んでいただきありがとうございます。 今後とも、岩泉高校をよろしくお願いいたします。